中学英語の勉強は英会話を中心にして欲しい。受験対策は選択科目で!

中学でやるべきなのは英会話だと思っています。

 

「読み」「書き」ではなく「聞く」と「話す」です。

 

 

 

 

英単語や英文法を学んでリーディング能力を付けるのではなく、

 

教科書にわかりやすい絵や写真をたくさん掲載し、

 

いろいろなシチュエーションの基礎的な会話をやるべきだと思っています。

 

 

 

 

英単語は会話に出てきたものと、それに関連するものを少しずつ覚えていく。

 

英文法はほとんどやらない。

 

会話例をそのまま習得していくような感じで実践的なものを学んでいく。

 

 

 

 

リスニングや発音例は教材や洋画、海外ドラマなどを使う。

 

シャドーイングは必ず取り入れなければいけません。

 

 

 

 

日本で生まれ育ち、読み書き中心の教育を受け、

 

海外在住経験も無い、あるいは短期間しか海外に住んでいない日本人教師、

 

発音を徹底的に正しく矯正したわけではない日本人独特の発音で話す日本人教師が、

 

ネイティブスピーカーの発音例が収録された教材を使用せずに

 

自分が発音して生徒にマネさせるなどということをやっているから

 

生徒みんなが「先生の発音、ネイティブと違う・・・」と感じます。

 

 

 

 

私は日本人は日本人訛りの外国語を話しても、

 

正しい言葉使いを心がけて話せば基本的には問題ないと思っています。

 

 

 

 

ただ、日本人訛りの発音ばかり聞かされているのに、

 

テストになると突然外国人の声を聞かされ、聞き取れないと点がもらえない・・・

 

なんと理不尽な教育なのでしょう?

 

 

 

 

そもそも日本語訛りの発音に慣れる必要がありません。

 

なぜなら日本人同士は日本語で話すから。

 

日本語で話せない人とコミュニケーションをとるために外国語を学ぶという本道から反れています。

 

 

 

 

最初からネイティブスピーカーの声で聞き取り練習しなければいけません。

 

発音はネイティブをマネることで学んでいくものです。

 

日本人特有の癖(例えば、「ほわっとぉ〜 いずぅ〜 )は絶対に身につけてはいけません。

 

 

 

 

リーディング(読む)やライティング(書く)はほとんどやらない。

 

リスニング(聴く)とスピーキング(話す)を中心にする。

 

 

 

 

英単語のスペル(綴り)や英文法用語(「関係代名詞」や「不定詞」)など、

 

どうでもいいことです。

 

関係代名詞がどうの、現在進行形・現在完了形がどうの、to-不定詞がどうの、

 

「○○するところのものの〜は・・・」などと時代遅れの授業をやっているから

 

日本人はいつまで経ってもできるようになりません。

 

 

 

 

初心者が上達させたいスキルは「読み」や「書き」ではありません。

 

学校を卒業した後、テストに出てくるような難解な長文を読む人はどれくらいいる?

 

英作文をして書いて誰かに見せるという人はもっと少ないでしょう。

 

 

 

 

でも、聞き取れれば字幕なしで洋画やドラマ、歌などが楽しめます。

 

話せれば旅行で使えますね。

 

 

 

 

だから基礎英会話を練習するべきです。

 

学習というより練習。トレーニングです。

 

簡単な内容を3年間繰り返しやる。

 

 

 

 

音楽を例にしてみましょう。

 

うまいかヘタかは別として合唱が好きではない生徒でも歌えますよね。

 

楽器も少し習うでしょう。

 

そしてテレビで音楽番組を見る。

 

多くの人が楽しめます。

 

 

 

 

体育も同じです。

 

得意でなくても走ることは多くの人が出来る。水泳や球技もやる。

 

そしてテレビでスポーツを見る。

 

多くの人がスポーツ中継で様々な競技を見ます。会場に足を運ぶ人もいるでしょう。

 

 

 

 

語学も同じようにするべきです。

 

リスニングとスピーキングを繰り返しやる。

 

テレビやDVDで洋画やドラマ、海外アーティストやスポーツを見る。

 

少し分かるからまた見る。次はもっと分かるからまたまた見る。

 

どんどん上達する。

 

こうすれば生活に生かされ今よりも身近に感じるのではないでしょうか?

 

 

 

 

そしてスキルをより高めたい、聞いて話すだけでなく読み書きも上達したい、

 

将来的に仕事で使えるレベルになりたい、という人たちが

 

進学してから選択科目で学べば良いと思います。

 

 

 

 

中学では以下のようにして欲しいと思っています。

 

1年・・・「基礎英会話T」(到達目標:簡単な会話が聞き取れる)

 

2年・・・「基礎英会話U」(到達目標:簡単な会話が出来る)

 

3年・・・「基礎英会話V」(到達目標:日常起こりうる簡単な問題に対処できる)

 

 

 

習熟度の確認は音楽や体育の実技と同じような感じで行い、筆記試験は無し。

 

入試も無し。

 

高校では

 

1年・・・必須科目として「英会話」(基礎英会話T〜Vの総復習、応用)

 

2年・・・必須科目として「総合」(会話の他に「読み」と「書き」も)

 

3年・・・必須科目として「総合」、選択科目として「受験対策」

 

 

 

 

15歳以上の日本人のほとんどが3年間以上の英語を学んでいます。

 

しかし、多くの人が苦手としています。

 

私自身、AETが近くに来るとまったく口を利かなくなる教師に教わってきた経験がありますし、

 

他の教科の教師の多くは大学を卒業しているのにも関わらず

 

「英語は分からない」と言っていました。

 

これまでのやり方では日本人はいつまで経っても苦手なままです。

 

 

 

 

数年前、小学校からやるかやらないかという問題が出て結局やることになりましたが、

 

私は小学生から始める必要は無いと思っています。

 

 

 

 

そもそも中学の教師が生徒のスキルを上げられないのに

 

突然必須教科に加えられた小学校教師に適切な指導ができるのでしょうか?

 

小学校教師が教えられるほどレベルに到達していないのだから、発想が荒唐無稽です。

 

 

 

 

もちろんスクールとか家庭での幼児教育に反対しているわけではありません。

 

私立小学校などで外国語を習っていたりするのも否定しません。

 

しかし日本の小学校全てで英語を必須とする必要はないと思っています。

 

何よりもまず現在のやり方の改善が先です。

 

能力不十分な指導者の元、教わる側が負荷をかけ続けられても良い結果は得られません。

 

 

 

内容や指導者の能力を見直し改善すれば、充分に国際的に活動できる力が備わります。

 

文部科学省は考え直してもらいたいものです。

 

 

 

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