30代の頃、失業してハローワークに通っていた時のことを思い出しました。
私はかつてエンジニア系の仕事をしていました。
海外に発注する案件が増え、
2011年1月から仕事がまったくなくなり、
3月に完全に失業してしまいました。
東日本大震災の直後の失業。
精神的にもやられてました。
それでも、
ハローワークに行けば何とかなるだろうという楽観的な気持ちも
少しだけありました。
しかし、一向に再就職できず。
何度私の履歴書と
ハローワークの推薦状(職員がクリック1回で印刷される形式的な物)を送っても、
面接すら受けさせてもらえない。
応募が50件を越えても面接はゼロ。
こんなことってある?と思い、
ハローワークの窓口で聞いて見ました。
「私は50件以上も応募していますが、
1回も面接を受けることができてません。
何かおかしくないですか?」
すると、50代くらいのハローワークの男性職員が、
びっくりすることを言いました。
「貴方は年を取りすぎているから、面接まで行けないんですよ。」
当時、私は37歳。
応募の条件に
「39歳まで」
と記載されているものにしか申し込んでいないのに、
37歳の私は年を取りすぎているから面接すら受けられない?
以下、その時の私とハローワーク職員との会話です。
私:「どういうことか説明してくださいよ」
職員:「はい。皆様が閲覧できるものと、わたくしどもが見ている資料には若干の違いがあります。」
私:「・・・」
職員:「わたくしどもが見ている資料の備考欄には」
私:「・・・」
職員:「『20代をイメージしています』と記載されています。」
私:「・・・」
職員:「これは、企業様が20代の人材を採用するという意味です。」
私:「・・・」
職員:「20代以外の方は応募するだけ無駄です。」
私:「・・・」
職員:「ほとんどの企業様が、このような感じです。」
私:「『39歳まで』とか、『年齢問わず』 『年齢不問』って書いてあるじゃないですか!」
職員:「(笑)それは、条例違反を逃れるために書いてあるだけですよ〜(笑)」
私:「じゃあ、37歳の私は、いくら履歴書を送っても意味ないじゃないですか!」
職員:「応募するのは悪いことじゃありませんよ。どうぞ、ご自由に〜(笑)」
私:「履歴書を送っても面接できないことが、わかってるってことでしょ?」
職員:「はい。あなたは年を取りすぎていますから。ムリです。」
私:「ハローワークはそれをわかってて推薦状を渡してたんですか?バカにしてるんですか?」
職員:「ですから、応募するのはご自由に〜〜〜(笑)」
年齢や性別のみを理由に採用、あるいは不採用を決めてはいけない。
応募自体を断るのもいけない。
そういうことは法令で禁止となっているから「年齢不問」としているだけ。
実際jは20代しか採用するつもりはないから、
それより年齢が上であれば、履歴書を送っても間違いなく落ちますよ〜、
ということなんだそうです。
それを聞いてハローワークに行くのを辞めました。
怒りがおさまらないので
厚生労働省のサイトからメールを送りました。
返信の内容は、
・謝罪
・ハローワークの職員には適切な対応を期待している
・現状、窓口の職員の対応が悪いという意見があるが、一人一人指導できるわけじゃない
というようなものでした。
こんなことしても私の仕事が決まるわけじゃない。
この件はここまでで諦めました。
人生が続く限り、
仕事とか、何らかの収入がなければ生きていけない。
私からハローワークと言うものが消えてなくなっただけで、
収入源は何とか自力で見つけよう。
この時の経験が、
「収入を得る方法は雇われることだけじゃない」
という考え方につながっているので、
良い勉強をしたんだなと思うようにしています。
雇われずに収入を得る。
そのために、まず磨いたのが英語力。
それが今につながっています。