英会話スクールに長期間通ったのにまったく英会話ができないのはなぜ?


2年以上も英会話スクールに通っていましたが、英語ができないままです。

 

かなりの費用を支払ったのですが、

 

まじめに通っても身に付かないことが分かったので辞めました。

 

でも、最近また英語熱が上がってきて「今度こそ英会話習得しよう」と思っていますが、

 

過去の失敗がトラウマになっていて二の足を踏んでしまいます。

 

スクールに長期間通ったのに身に付かなかった原因は何でしょうか?

 

 

 


スクールに通っていることで満足して、必要なトレーニングが足りなかったからです。

 

 

 


実は、多くのスクールの先生は、

 

生徒に長く通ってもらえるようなレッスンをするように学校運営者側から指導されています。

 

 

運営者からすると当然ですね。快適に学んでもらいたい。

 

確かに、生徒に通いやすい雰囲気を作ることは良いことでしょう。

 

 

しかし本来の目的からはずれてしまっても生徒に満足感を与えてしまうことがあります。

 

それが原因の一つになっているケースが非常に多いです。

 

 

 

どういうことかと言うと、特に初心者の生徒がスクールに通う本来の目的は、

 

「英会話ができるようになること」だったはずなのに、

 

いつしか「通っている」ということに満足していきます。

 

本来の目的とは違うことで満足しているのです。

 

 

 

なぜなら、ほとんどの講師(日本人・外国人とも)がやさしく接してくれます。

 

 

英語が話せるようにと通い始めたはずなのに、

 

話せない自分に対してものすごくやさしく接してくれる。

 

 

「いいんだよ、それで。これからも一緒に頑張っていこうよ。ムリをしないで少しずつね!」

 

という感じです。

 

 

 

やはり居心地がいいですよね。

 

以前は話せない自分を「ダメな自分」と位置づけていたのに、

 

そこに行けばいつでもやさしく扱われる。

 

実力がアップしなくても、

 

「いいんだよ、それで。これからも一緒に頑張っていこうよ。ムリをしないで少しずつね!」

 

 

 

すると生徒側は、「なんだ、自分はダメじゃなかったんだ!ここって楽しい!」

 

 

現状こそが快適空間と勘違いするのです。

 

つまり、いまだに習得できない自分がいるのに満足感を得てしまう。

 

 

そして、「一緒に頑張っていこう!」ということで、どんどんレッスンの回数が増えていきます。

 

 

 

 

スクールに通うことが生活の一部になった生徒の心理としては、

 

「なかなか上達しないけど、講師はみんな優しい。

 

うまくできない私のことを良く理解してくれている。

 

このスクールなら続けられる!続けていけばいつか話せるようになるはず・・・」

 

というところでしょうか。

 

 

 

しかし、レッスンは高額です。

 

あっというまに費用がかさみ、気がついたら何十万円も払ってる・・・という人が非常に多い。

 

 

そしてみんな同じ結論に達します。

 

「自分はスクールに通って頑張った。でも、できなかった。あきらめよう。」

 

 

 

実は必要なトレーニングが足りてなかっただけのに「頑張った」と思い込んでしまう。

 

 

 

もちろんスクール側は引き止めます。

 

「続けることが大事だよ。」と。

 

 

もちろん継続することは必要です。

 

しかし、何十万円も支払い、何年も通い、

 

それでも外国語が身に付かないなんていうのは、何かが間違っています。

 

 

最近ではスクール側も変わりつつあり、

 

本当に英会話が身につくようにレッスンしなければ経営が難しくなってきています。

 

 

チケット前払い制にしてとにかく入金させ、受講してなくても返金しないシステムにするとか、

 

経営が厳しくなってきたのでグッズ販売に力を入れようとか、

 

生徒のスキルアップを度外視して運営し、結局潰れた某有名スクールの例を見ても分かる通りです。

 

 

そいういう所はどんどん淘汰されてきていますが、

 

それでも私は初心者の方にはスクールに通うことをすすめません。

 

 

 

初心者がやるべきトレーニングは

 

基礎的なレベルの英語を大量に聞き、大量に話すことです。

 

 

優良教材があれば、優秀な講師による高額なレッスンは必要ありません。

 

 

独学で充分です。

 

何より時間を効率的に使えるので、日々忙しい生活を送っていてもトレーニングできます。

 

 

 

スクールは中級レベルになってから実際に会話するために通うのが一番良いと思っています。

 

本来の目的を忘れず、必要なトレーニングをしてください。

 

 

 

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