英会話習得には脳に英語の言語野を形成することが必要で最重要
英会話を習得するには言語野の形成が重要です。
これは、ことばの理解や表現をつかさどる頭の中の部分、言語処理を行う領域のことです。
英会話学習においては「英語脳」あるいは「英語耳」と呼ぶ人もいます。
『外国語処理をする領域が頭の中に無いから外国語が話せない。
外国語語処理をする領域が頭の中にあればが外国語が話せるようになる』と言うことです。
日本語を話す人は日本語の、
多言語を話す人は各言語ごとに異なる言語野を持っています。
なので日本語しか話せない人が外国語を話せるようになるためには、
日本語の領域の他に外国語の領域を形成しなければなりません。
ではどうすればそれが形成できるのか。
それは「対象となる言語を聞く」ことです。
しかし、まったく意味のわからない言語の音声を聞いているだけでは、
学習が長続きせず効果が得られにくい。
そこで日本語訳を織り交ぜながら学習する人が多いのですが、
これでは日本語脳が活発に働いてしまうので効果は望めません。
日本語訳ではなく、
画像や映像を見て意味を推測しながらが外国語を聞くというのがいいのです。
外国語の文章を黙読して文法の解説書を読んで理解しても、
頭の中に外国語の領域を形成するという観点では有効だとはいえません。
そのような学習法では「知識」が増えていく可能性はありますが、
外国語が話せるようになる可能性はとても低いです。
だから日本で中学高校と6年間英語の成績が良かった人でも
英会話することが困難な人が多いのです。
英文を読む場合は、
内容に適した画像や映像を見ながら、あるいは想像しながら音読するのが効果的です。
音読することで耳からも情報が入ってくるからです。
聞き取れない言語は絶対に話せるようになりません。
だから外国語習得を目指す場合は聞き取る学習を無視しないでください。
英文を読む時も声を出して読み、
耳からもインプットすることを重視してください。
頭の中に外国語の言語野をつくるということは、
外国語を学び始める最初の段階で知っておくべきことです。