典型的な「上達しない英会話勉強法」
多くの日本人は中学や高校で英語を勉強しています。
その結果、英語が話せるようにならないものだから、
卒業してから英会話学習に再チャレンジする人がとても多いですね。
しかしこの時、絶対に上達しない英会話勉強法を選んでしまっている人が多いですね。
英会話を学ぶ方法といえば英会話スクールが思い浮かぶ人が多いと思います。
私は英会話スクールに勤めていたのでよくわかります。
しかし初心者に英会話スクールは向いていません。
英会話スクールには初心者用のクラスがありますが、それでも私は薦めません。
他に書店で販売されている英語の学習本で学ぶ方法がありますが、こちらも薦めません。
確かに本から学べることはありますが、量が十分ではないのです。
聞いて学習するためにCDが付いている本もあり音声も学べますが、
やはり絶対量が足りません。
1000円程度の本を読んで英語がマスターできたら楽で良いのですが、
それはどう考えても現実的ではないでしょう。
そもそも本一冊で英会話できるようになったという人に一度も会ったことがありません。
私には日本語を流暢に話す外国人の友達がたくさんいますが、
日本語学習本を読んだだけで日本語をマスターという外国人にも会ったことがありません。
NHKのテレビやラジオで放送されている英語講座だけで基礎力を付けるのも難しいでしょう。
理由は、英語について日本語で説明している時間が長いから。
勉強をした気分になり英会話力が上達しつつあると勘違いしてしまいますが、
実際は英語に関して日本語で理論を学んでいるだけで
英会話できるようになるという、一番たどり着きたいゴールには近づいていません。
NHKの語学番組は日本語での理論が学べる点で素晴らしいです。内容も出演者も魅力的です。
しかし英会話を習得したい初心者がやるべき学習は、日本語で説明を聞くことではありません。
たくさん英語を聞き、たくさん英語を話すトレーニングをして
英語のインプットとアウトプットの絶対量を増やすということが必要なのです。
これをしなければ学校英語と同じです。
関係代名詞だとか現在進行形、過去分詞形など、どうでもいい文法用語を一生懸命覚えたり
英文を分解・分析して日本語で説明を受けても英会話習得できないことは
中学や高校を卒業した日本人の多くは経験済みのはずです。
ちなみにNHKの英語講座は英語がわかるようになってから見ると
めちゃくちゃ面白いし勉強になるし、良いこと尽くめです。
私は「ためになるになることを扱うバラエティ番組」のように楽しんで見ています。