シドニーで教わったビーガンとベジタリアンの違い
Vegetarian (ベジタリアン)という人たちがいます。
菜食主義者のことで、野菜や穀物などの食品を中心に食べる人たちです。
誤解している日本人が非常に多いのですが、
本来、このベジタリアンは乳製品や卵も食べます。
つまり、バターを使って調理したオムレツなどの卵料理を
ベジタリアンの人たちは普通に食べるのです。
これに対しVegan (ビーガン)という人たちがいます。
絶対菜食主義者と呼ばれている人たちのことで、
ピュアベジタリアンという言い方もあるようです。
この人たちは肉、魚、卵、乳製品など動物性の食材を一切採りません。
バターも乳製品なので食べないから、植物性の油脂を原料としたマーガリンを使います。
ワーキングホリデーでオーストラリアに滞在しシドニーのレストランで働いていた時、
料理人たちにビーガンという人たちの存在を教わりました。
日本では「ベジタリアン」 = 「ビーガン」と思っている人もいるようですが、
シドニーの人たちははっきりと区別していました。
ベジタリアンとビーガンは別だというのは一般常識なのだそうです。
私が働いていたレストランに、調理法まで指示する女性客が時々来店していました。
もちろん調理法を指示されるのは、コックにとっては気分が良いものではないため好まれませんが、
「絶対に動物性の食材は一切使わないように」
「バターは使わずマーガリンを使いなさい」
などとウエイトレスに厳しく指示を出していました。
ちなみに、その女性客は少し太っていたので、厨房内では
「何のための調理法の指示なんだ?」
「俺たちに任せてくれれば、もっと健康的なものが作れるぞ」
と会話のネタにされていました・・・
今では日本でも簡単に創れる菜食レシピが雑誌などで特集されていたりして
ベジタリアンの人も堂々とアピールしているうえ、ビーガンという言葉も浸透してきています。
体質や健康、宗教の問題などがあるので食べるものが選べるのは良いことです。
食材を無駄にしないようにするという常識を持った上で、
さらに理解を深めていきたいと思っています。