ボジョレーヌーボー フランス語:Beaujolais Nouveau
日本語では、ボジョレー、ボージョレ、ボジョレー・ヌーヴォー、ボジョレ・ヌーボーなどと言われるが
細かい発音はどうでもいい。
2014年11月は盛り上がりに欠けたといわれ、輸入量はピーク時(2004年)の半分程度。
味も意味も分かっていないが流行に乗っていただけだということが浮き彫りになった。
(市場自体は拡大していてワイン人気は依然高い)
フランスのボジョレ地域で造られる、その年に収穫した葡萄を使った出来たての新鮮なワイン。
その年の葡萄の出来をチェックするという意味合いもある。
フランスの法律によって毎年11月の第3木曜日が解禁日となっている。
日付変更線の関係で日本はフランスより先に飲める。
ぶどう畑の状態やぶどうの出来など一切気にしたことが無いような輩が、
この時期になるとワインについて語りだす。
飲んでも味など分からないのに、ネットなどで今年の出来を評したコメントなどを読み、
同じようなことを分かったフリをして言ったりする。
「2012年前半は霜や雹などの天候不良で、
原料となるガメイ種の生産量が例年の半分ほどにまで減っているが、
葡萄の品質自体は良く、「繊細でアロマがしっかりとした味」と評され、
貴重な良質のワインとなっている。」と評されていたが、
2013年の11月には「2012年は史上最悪の不作」と言われた。
何があっても大抵「今年のボジョレーは昨年より良い」というようなことを言って売り出される。
生産全体の半分が日本に入ってくるため、
フランスのボージョレーワイン委員会は「最優先市場」と位置づけているが、
日本国内でハーフボトルを400円以下、
フルボトルを700円以下で販売するなどの過剰な安売り競争は
「新規顧客を得るだけで値段の下げすぎは良いことではない」と、
快く思っていないようである。
近年では2009年のものが『50年に一度の出来。1950年以降最高』とされたが、
2010年、2011年ともに『2009年ものに匹敵する当たり年』とされた。
しかし、2003年は『100年に一度の出来』と評されていた過去もあるうえ、
『ここ10年で最高』、あるいは『ここ10年で最高といわれた昨年を上回る出来』
などと評されてきているため、他人の評価は最早どうでも良くなっている。
味が分からない人たちがどう評価すればいいか分からないため、
発表する側のうたい文句をそのままメディアに載せておけばとりあえずはカッコがつく、
という状況を関係者自らが作ってしまっていると、
業界全体を否定するような評価をする人も少なくない。
例)
自称ボジョレ通A:「今年のボジョレはフルーティだな!」
同席した人:「ブドウで出来てるからね・・・」
自称ボジョレ通B:「今年のボジョレはフレッシュだな!」
同席した人:「新酒だからね・・・」
自称ボジョレ通C:「今年のボジョレは豊かな果実の香りが感じられます!」
同席した人:「ブドウで出来てるからね・・・」
【ワインの健康効果】
特に赤ワインには、葡萄に含まれるほとんどの成分が含まれているため、
多くのミネラル、ビタミン、ポリフェノールなどを含んでおり、健康を促進する効果があるとされている。
抗酸化作用、血圧降下、殺菌作用、抗ガン作用などが期待されているが、
適量を守ななければ体に害になる場合がある。
一般的にワイングラス2杯程度かそれ以下とされているが、
「適量」は人それぞれなので、自己責任で判断しなければいけない。
例)
A:「最近ワインを飲んでいるから体の調子がいいぞ!」
B:「二日酔い解消のために食べてる食品の健康効果の方が大きいと思うよ。」
【ワインの味についての素人の表現】
普通の表現で言ってくれれば分かりやすいのに、
素人の癖にワケが分からない表現をしたがる人が多く、
有名なソムリエの表現をそのまま、あるいは少し変えてそれらしく自信満々に言うことが多々ある。
それを聞いた「自称ワイン通」の人たちは、
同意しながらも更にワケが分からない表現で返すという、
奇妙なやり取りがいたるところで見られる。
本人達は本物のソムリエになったような気になり、満足げな表情を浮かべ、更に酔っていく。
例)
ソムリエ気取りA氏:「カブトムシが土から出てきた時のような香りがしますね」
ソムリエ気取りB氏:「その通りですね。舞踏会で優雅に踊っている貴婦人のようでもあります」