なぜ日本人はTOEICの国別平均スコアランキングで下位なの?
【答え】
受験者の中に『デキない人』がたくさんいるからです。
よく、TOEICの国別平均スコアを比べると日本人は世界最低レベルだ、などと言われます。
あるデータでは「日本人の英語力は北朝鮮やモンゴルと並んで世界的に最下位レベル」
と紹介されていたりします。
しかし悲観することは有りません。
なぜなら、TOEICは全世界の人が一人残らず参加する統一テストではないからです。
どこかの会社が統計を取って国別ランキングを発表しているけど、
そんなものは信用しなくて良いのです。
例えば、ある団体がが2013年7月に発表したTOEIC受験者平均スコア国別ランキングでは、
1位 バングラデシュ(899)
2位 スリランカ(893)
3位 ネパール(879)
4位 ドイツ(866)
5位 インド(858)
6位 パキスタン(850)
7位 カナダ(808)
8位 ポルトガル(799)
9位 スイス(779)
10位 中国(747)
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39位 日本(512) ()内の数字は平均スコア
どうでしょう?
仮にその国の全国民を比べた場合、カナダ人よりバングラデシュ人、スリランカ人、ネパール人、
インド人、パキスタン人の方が英語力が上だと思いますか?
もちろんどこの国にも優秀な方がたくさんいて、
アジアの各国にも英語を母国語のように使いこなす人はたくさんいます。
しかし、TOEICのスコアだけを比べて、公用語が英語とフランス語のカナダ人より、
公用語がベンガル語のバングラデシュ人の方が英語力が高いといえるでしょうか?
このような国別ランキングの背景には「どのような人が受験しているか?」という要素があります。
つまり簡単に言うと、TOEICは英語が「すごくできる人だけが受験する国」と、
「英語が出来る人だけでなくあまり英語が出来ない人も受験する国」があるということ。
英語エリートさんだけが受験すれば平均点は上がりますね。
企業でムリヤリ社員全員がTOEIC受験させられたりしている国は平均点が下がるでしょう?
だからTOEICの結果で日本のランキングが低くても、あまり気にする必要はありません。
日本で生まれ育った日本人の中にも、勉強して身につけた英語力がすごく高い人はたくさんいます。
因みに、TOEICの受験者は韓国人が約190万人、
日本人が約160万人で全受験者数のおよそ8割にもなるというデータすらあります。
気にするべきは、政治的外交力や経済活動、文化交流などの英語が必要な場面で
しっかりとコミュニケーションが取れているかと言うことです。
TOEIC国別ランキングをあたかも国民全体の英語力ランキングだと紹介する英語学習機関は、
各国の受験者の素性を詳しく調べて発表するべきだと思います。
ランキング好きの日本人は
"とんちんかん"なものでも信じるからな。
『女子高生が選ぶ居酒屋のおつまみランキング』とか、
おかしいだろ・・・