「掘った芋いじるな」などは言葉遊び。英会話習得できない!
英語のフレーズをまるごと別の意味の日本語の文章にして覚えようとする人がいます。
有名なものが多いですね。
例えば
「掘った芋いじるな!」 = "What time is it now." (今、何時?)というもの。
他にもあります。
「斉藤寝具店です。」 = "Sightseeing 10 days." (10日間の観光です。)
これは海外旅行で入国審査の時に入国目的をこのように答えましょう、という感じで紹介されます。
後は、
「揚げ豆腐、イヤ!」 = "I get off here!" (ここで降ります!)
バスに乗っている時に降りたい場所が近づいてきたらこう言いましょう、と紹介されるものです。
面白い例文として話題にするのはいいのですが、
実際に英語を使えるようになりたい人が
このようなものでコミュニケーション能力を養おうと本気で考えているとしたら
非常に馬鹿げていると思います。
そもそも上の3つの例文は英文の方をそのまま覚えることができると思います。
覚えられないなら英文と意味が書かれたメモに読み方をふっておくだけで充分ではないでしょうか?
わざわざ日本語で別の意味が成立する文章を暗記するという、
ワケが分からない手間を自ら求める意味が分かりません。
英語が得意ではない人も含め多くの日本人は老若男女を問わず
"This is a pen."(これはペンです) や "Good morning." (おはよう)
というフレーズを理解し使うことが出来ます。
意味がまったく違う日本語の文章を当てはめなくても正しく使えるのです。
このように使える英語の数を増やしていくことが英会話習得への近道なのに、
あえて別の日本語のストーリーを覚えるという余計な工程を加える意味がありません。
「掘った芋、いじるな!」「斉藤寝具店です。」 「揚げ豆腐、イヤ!」などは言葉遊びです。
タモリ倶楽部の空耳アワーなどテレビ番組の投稿コーナーを楽しむとか、
軽い気持ちで利用するというのは構いませんが、
英会話習得のために真剣にやっているとしたら考え直してください。
労多くして益少ない勉強法です。
←前 次→