UMA ゆーま
UMAとは "Unidentified Mysterious Animal" の頭文字をとったもの。「謎の巨大生物」ではなく「謎の未確認生物」の意味。
日本人が1976年頃、UFO(Unidentified Flying Object)という言葉を参考に作った和製英語。
英語ではCryptid(クリプティッド)という。
目撃例や伝え聞いた情報はあるが、実在が社会全体に確認されていない生物のこと。
ニンゲン、ネッシー、イッシー、ヒバゴン、ツチノコ、モスマン、ビッグフット、チュパカブラ、スカイフィッシュ、フライング・ヒューマノイド、イエティ、オゴポゴなどのこと。否定派も多いが、世界中で生息している可能性が話題になっている。
日本ではオカルトに分類されることもある。
ジャイアントパンダやローランドゴリラ、コモドドラゴン、シーラカンスなどは19世紀以降に確認された動物なので、それ以前は未確認生物とされていた。このことから、多くの未確認生物は捕獲されていないため実在が確認されていないが、存在しないことが確認されたわけでも無いので、『存在する!』と思っていた方が夢が広がる。
海に棲む巨大なイカの伝説(欧米では船を襲う海の怪物「クラーケン」が舟を沈めるなど)が昔から世界各地にあるが、現在はダイオウイカという巨大イカ(大きなものでは、触腕(2本の長い腕)まで入れると全長18メートルにもなるといわれている)の存在が確認されている。11カ国50人のスタッフからなる国際チームが2012年夏に小笠原諸島の海域で約3メートルのダイオウイカの撮影に成功し、NHK、NHKエンタープライズ、米ディスカバリー・チャンネルの国際共同制作番組がNHKで2013年1月13日に放送され、平均視聴率は16.8%を記録した。
カモノハシは発見当時、その容姿の特異性から欧州の学者は「獣に鳥類のくちばしを縫いつけたもの」として、存在を認めなかった。
もし仮に、象や大きな角を持ったトナカイや鹿などを見たことが無い人にそれらの絵などを見せた場合、実在しない空想上の生物とみなすかもしれないので、頭ごなしに否定するのもいかがなものかと思う。
神奈川県足柄下郡箱根町の芦ノ湖にいると噂される未確認生物を「アッシー」、鹿児島県指宿市の池田湖にいると噂される未確認生物を「イッシー」と呼ぶように、湖に生息すると思われる未確認生物は、イギリス・スコットランド北部ハイランド地方にあるネス湖のネッシーになぞらえ語尾が「ッシー」になる傾向がある。この安易なネーミングのセンスが「またか・・・」とあきれられる要因の一つになっている。
過去に発表された未確認生物の写真や映像のなかに、現在の技術により偽造であることが証明されているものも少なく無い。「歩行して遠ざかる巨大な猿人が、映像の後半のちょうど良いタイミングでカメラの方に振り向く。」などは、1970年代〜80年代にテレビで公開された当時は多くの視聴者が信じていたが、今となっては『幼稚な演出』とも思えるので、騙されていた自分が恥ずかしいと思うことさえある。
江戸時代には猿と、大きい魚(鯉などの水中の生物)などの死体をつなぎ合わせてミイラを作ったりして、未確認生物の存在を演出していた人もいる。
河童は妖怪であるという認識が強かったが、1980年頃から九州で河童の物に似た濡れた足跡が発見されたという騒動があり、それ以降UMAとして扱われるようになってきた。河童のミイラなどがあるため実在する生物と考える研究者もおり、ミイラが本物か作り物かがよく議論されている。日本全国に伝説があり、古来から生息していたという説と、米米クラブの石井竜也さんが監督をした映画などにも見られる宇宙人説が有名。
ラオスやマレーシアには「ナーガ」と呼ばれる龍の様な怪獣がいて、第二次世界大戦のときに日本兵が見たという話も伝わっている。
タイのメコン川には「ナーガ・ファイヤ・ボール」という火の玉の目撃例がある。
2014年7月、ヒマラヤ山脈の雪男(イエティ。ネアンデルタール人の生き残り説やギガントピテクス説などがある。)が残したとされる体毛がDNAを調べた結果クマもしくはヤギのものであることが英学術専門誌の英国王立協会紀要(Proceedings of the Royal Society B)に掲載された。また、ビッグフットのものとされる毛髪試料18件についてもアメリカクロクマ、アライグマ、乳牛からヤマアラシ、オオカミ、コヨーテ、犬、欧州地域の毛深い人間などのものであることが発表されている。
テレビ番組やその手の雑誌・新聞で「未確認生物捕獲」などの企画があるが、もし本当なら真っ先に一般紙や通常のニュース番組で取り上げられるはずなので、大抵は捕獲されていないことははじめからわかっている。しかし、そのような番組をうっかり見逃してしまうと、がっかり感が意外と大きいこともあるので、『一応見ておくか』という気にさせられる。
アメリカではビッグフットの人気が高く、出現スポットとして有名なロッキー山脈があるモンタナ州では、着ぐるみを着て山中に隠れ、通行する車の近くに飛び出して驚かすようなことをしているイタズラ好きの者もいる。過去にはそのイタズラをしていて車にはねられて死亡者が出るという事故も起きている。
東京スポーツという夕刊紙(通称:東スポ)で取り上げられることが多いが、トリッキーな見出しに一々腹を立ててはいけない。たとえば、「ついにネッシーを捕獲」と大きな文字の直後にすごく小さな文字で「か?」と付けるなどの手法は、楽しい読み物として受け入れるべきである。そもそも本当にネッシーを捕獲したら他の多くのメディアが取り上げるのだから、東スポだけのスクープと思って記事を読むこと自体ナンセンスである。頭ごなしに否定してはいけない。
例)
未確認生物探検隊隊長:「この湖に棲むといわれる日本のUMAを絶対に撮影するぞ!」
未確認生物探検隊隊員:「はいっ!さっき上空にUFOが飛んで来て驚きましたが、カメラはこの湖に棲む日本のUMAを撮影するため湖面のみを撮り続けています。安心してください!」