STAP細胞 すたっぷさいぼう

理化学研究所の小保方晴子さんという、

 

かっぽうぎを着た1983年生まれの若くて綺麗な女性が、

 

この細胞を作製する方法を世界で初めて確立させた、と思われた。

 

(2014年1月29日に「体細胞の分化状態の記憶を消去し初期化する原理を発見」と発表)

 

 

 

『新しい万能細胞』などといわれていて、

 

今すぐにノーベル賞を与えても良いくらいの、とにかくすごいことらしい、と思われた。

 

 

 

STAPとは "Stimulus Triggered Acquisition of Pluripotency" の略で、

 

日本語にすると「刺激惹起性多 能性獲得」という意味らしい。

 

よってSTAP細胞を日本語にすると「刺激惹起性多 能性獲得細胞」となるが、

 

難しすぎてほとんどの人が意味が分からないので、理解できていなくても恥ずかしくない。

 

 

 

 

 

2014年3月10日、理化学研究所はSTAP細胞の論文について指摘されている

 

「画像や表現に不自然な点がある」として論文撤回の検討を始めた。

 

著者全員の同意があれば論文は撤回されるが、

 

2014年4月1日、小保方氏の代理人弁護士は

 

「小保方さんが論文の撤回に同意したことは一度もない」と発表。

 

 

 

再現実験や調査などに約1年かかる見通し。

 

 

 

 

2014年4月1日、理化学研究所の調査委員会は研究に2つの不正行為
・遺伝子分析画像の切り貼り?→改ざん
・核心画像を別実験から?→捏造
があったと発表。

 

不正行為は小保方氏単独で行ったことだが、
シニア研究者の笹井氏、若山氏、丹羽氏が改ざんや捏造に加担したのではなく、
不正を正さなかったことを問題視している。

 

この発表を受け小保方氏は、
「理化学研究所の規定で不正の対象外であるにも関わらず決め付けられた」とし、
不服申し立てをする意向であることをコメント。(4月8日に弁護士が申立書を理研に提出)

 

2014年4月8日、小保方氏は記者会見を開き、論文の不備について釈明と謝罪をし、
論文撤回の意思がないこととSTAP細胞が作成できることを明言した。

 

 

その他については不正は認められないものもある。
・細胞の写真を加工?→不正なし
・別実験に同じ胎盤の画像?→不正なし
・実験手法を別論文から?→不正なし
・実験手順の記述が異なる?→不正なし

 

 

2014年6月、小保方氏が論文撤回に同意。
代理人は「同意せざるを得ない状況に追い込まれた」
「(小保方氏は)論文がどうなろうとSTAP細胞はあるという趣旨の話をしている」とコメント。

 

小保方氏はSTAP細胞が作れるかどうかの検証実験に7月から参加。
夏に中間報告をし、1年以内に結論を出す予定。

 

 

2014年7月2日、英科学誌ネイチャーは関連論文2本を撤回。
研究の成果は発表から5ヶ月で白紙(科学的には細胞は存在しない状態)になった。
検証実験は11月30日まで継続される。

 

2014年8月5日、STAP細胞論文の責任著者の一人である理化学研究所発生・再生科学総合研究センター(CDB)の笹井芳樹副センター長が死亡。自殺と見られる。

 

2014年8月27日、理化学研究所の丹羽仁史プロジェクトリーダーらが「STAP細胞ができたことを示す現象は検出できていない」と中間報告を発表。

 

2014年11月、小保方晴子氏が記者会見で言った「STAP細胞はあります」が2014年の新語・流行語大賞50語に選出。

 

2014年12月19日、理化学研究所の検証実験で小保方晴子氏自身の実験でもSTAP細胞が出来なかったため検証実験を打ち切りを発表。

 

2014年12月21日、小保方氏が理研を退職。

 

2014年12月25日、理化学研究所の調査委員会がSTAP細胞は既存の万能細胞である胚性幹細胞(ES細胞)が混入したものである可能性が高いとする結論を出したが混入の経緯は不明のまま。小保方氏本人も混入の可能性を認めたが、「私が混入させたことは絶対にない」と回答。関係者全員も否定。研究室は無人になる時間帯が多いため誰でも混入させることは可能だった。

 

2015年9月24付の英科学誌ネイチャーで、STAP細胞由来とされる試料はすべて以前から理研に存在していたES細胞由来だったことと、ハーバード大学など米、中、イスラエルの7研究室がSTAP細胞の再現に計133回取り組み、いずれも失敗に終わったとの報告を掲載。STAP細胞の存在根拠は国際的、科学的に完全に消失。

 

 

【関連】
iPS細胞、ES細胞

 

 

 

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