NIE えぬあいいー
Newspaper in Education の頭文字から作られた言葉。
1930年代にアメリカで始まった新聞を教材にして勉強する方法で、
日本では1985年に提唱され、
2007年に47都道府県で500校が取り入れ
今では小・中・高校から大学、社会人まで多くの年代で採用されている。
世界新聞・ニュース発行者協会(WAN-IFRA)の調査によると、
2011年の時点で世界74カ国で実施されている。
「新聞を最初から最後まで読む」
「記事、写真、広告も読み解く」
「複数の新聞を読み比べる」
「読んだ内容について話し合う(ディベート)」
などのことを中心に進め、情報に対しての自己判断力を養うなどの狙いがある学習で、
一つの記事を切り抜いてスクラップしていくという学習法とは違う。
【問題点】
・新聞は有料。新聞社の協力などもあるが、学校や企業などに完全無料で提供し続けることはできない。
・報道機関の失態(誤報に関することや記事の捏造)などが記事にならないことがあり、新聞自体の存在意義に疑問がわいてしまう。
・表現が新聞独特のもので一般社会ではあまり見られない文体であるとの評価もある。
・小学校などである傾向を持った新聞(政治的な意図など)のみを選んだ場合、思想が偏ってしまう可能性がある。
・「新聞は常に正しい」という考え方が植えつけられてしまうことで偏向報道を見抜く力が養われない。
・「日本の新聞は情報操作された薄っぺらい内容」との海外からの評価もある。