ロビー活動 英語:lobbying
ロビー活動する人をロビイスト (英語:lobbyist)と言う。
個人、または団体が政治的影響を及ぼすことを目的として行う私的な政治活動のこと。
様々な団体が金・圧力・有利な立場などの利益のために行う。
【由来】
19世紀のアメリカで、ロビーでくつろぐグラント大統領(任期1869〜1877)に意見や考えを口頭で言ったのが本格的なロビー活動の始まりとされる。
2002年サッカー日韓ワールドカップは、当初日本単独開催を目指したが、ロビー活動がまったくできていなかったため韓国との共催になったという関係者もいる。
オリンピックの競技種目など、ロビー活動などがしっかりなされていないと、正式種目からはずされかねない。2013年は第一回オリンピック・アテネ大会(1896年)から行われているレスリングが、正式種目から除外される対象になったのは、ロビー活動が充分では無かったためといわれている。
世界では自分たちの利益のため、有能なロビイストを雇い、高額の報酬を支払っている団体も少なくない。
日本では政治家との癒着や買収などといったマイナスのイメージが強いため、表立って行われることは多くないが、この考え方が時に国際社会では取り残されたり不利な立場に追いやられることがある。
有名なロビー団体として、アメリカにおけるユダヤ系の団体「イスラエルロビー」(アメリカ政界に強い影響力を持つ)や米ライフル協会(NRA 1871年創立 会員:約400万人 スローガン:「銃が人を殺すのではない、人が人を殺すのだ」)などがある。
富士山が世界遺産に登録された時、一旦はずされそうになった三保松原が、19カ国もの応援により奇跡的に含まれることになったのは、ロビー活動が実った結果だといわれている。
東京オリンピック2020招致成功の理由として、「2016年のオリンピック招致に失敗した最大の原因がロビー活動の弱さで、それを克服したから。」と評されている。
2014年6月、元日本代表FW三浦知良氏が日本サッカー協会の要請を受けW杯ブラジル大会で日本代表チームの代理となる親善大使になったのは、2015年に行われる国際サッカー連盟(FIFA)理事選に向けて日本サッカー界の”顔”としてのロビー活動を考えてのこと。
例)
生徒A:「今度のテスト、自信があるんだ!」
生徒B:「まさか、お前、ロビー活動してんじゃねぇだろうな。先生の弱み、握ってんのか?」