スーパーエルマーVOAコース で学習したら変な癖が・・・
リスニング教材 「スーパーエルマー VOAコース」
東京SIM外語研究所の英語リスニング教材です。
1996年頃に使っていました。
カセットテープ12本とテキスト6冊で学習していくタイプの英語リスニング教材です。
もちろん今はカセットテープではなくCDです。
VOAコースという、アメリカ国営の国際放送機関 Voice of America が教材になっている、
初級者コースでした。
12話で構成されていて、
笑うことの健康効果やジャネットエヴァンズというスイマーの話など、
内容はとても興味深く素晴らしいものでした。
現在は内容もリニューアルされているようです。
テキストに英文が記載されていて、文節ごとに日本語訳が入っていました。
カセットテープでその音声を流すと、文節ごとにEnglish/日本語訳/Engllish/日本語訳と、
細かく意味を把握しながら進めていくことが出来ます。
正直、相当の回数聞きました。
本当に本当にかなり聞きました。
そして効果はどうだったかというと、
「文節ごとに英語を理解できた」といいましょうか、
「ところどころ英語が理解できるようになった」といいましょうか・・・
つまり、
「英文が始まると、文節ごとに日本語訳が頭に浮かんでしまう」ようになってしまいました。
日本語訳の音声が入っていない、英文のみの部分をテープで流しても、
文節ごとのブランクの時間に日本語訳が頭に浮かんでしまうのです。
英文のみの英語の思考回路で理解することが出来なかったということです。
テレビなどで金曜ロードショーとかを二ヶ国語で聞いてみても、
すぐに和訳する癖がついていました。
英語を話そうとすると、
「まず頭の中で日本文を作り、文節ごとに英訳してから英語を口に出す」
ということをする癖が付いてしまい、英語をしゃべろうとすると文節ごとに「あー」が入ってしまうという、
日本人特有の非常に聞き苦しい英語をしゃべるようになってしまいました。
(まあ、当時はたいしてしゃべれてませんでしたが・・・)
「スーパーエルマー」にはCBSコースという上級者コースもあり、とても興味を持っていたのですが、
そちらに進むことはしませんでした。
この教材は英会話習得教材というより、TOEIC対策教材ですが、
TOEIC対策だとしても日本語訳が細かく入りすぎているという感想です。
【結論】
・お薦めしません。
【お薦めしない理由】
・英語と日本語を交互に聞くトレーニングで、文節ごとに日本語に訳す癖が付いてしまった。
・文節ごとに日本語に訳す癖が付いたため、長めの英文を聞くと途中から付いていけなくなった。
・英語を話す時、まず日本語で考えてから文節ごとに英文を作る癖が付いてしまった。
・すらすらしゃべれるようになりたかったが、期待した効果が現れなかった。
(東京SIM外語研究所の皆様、ごめんなさい!!)